
記事の下に一般の記事の見出しと似たような体裁で掲載されることから、いまや「レコメンド広告」はコンテンツマーケティングのブースト手法として重要な広告メニューです。
そこで、レコメンド広告のメリットと主なレコメンド広告の種類について、金融機関さんが利用する際の視点も踏まえてご紹介します。
- レコメンド広告のメリット
-
主なレコメンド広告の種類
- Outbrain
- popIn
- Logly Lift
- Taboola
- 金融機関さんが留意すべきポイント
1.レコメンド広告のメリット
レコメンド広告は、記事下の「あなたにおすすめ」や「関連記事」などに掲載される広告枠で、他の一般的な記事の見出しなどと同様に画像とテキストで構成され、サイトになじむ形で表示させることが可能です。
また、ユーザーが記事を読んだ後に「次は何を読もうか」というタイミングで表示されるため、ユーザーのマインドに対してのストレスが少ないことも魅力です。

2.主なレコメンド広告の種類
主なレコメンド広告の種類をご紹介します。
各媒体の概要は、掲載時点の媒体資料を基に作成しています。
また、最小出稿額につきましては、実施メニューやターゲティングにより変動します。
最新の情報については、お問い合わせください。
Outbrain
ビジネスメディアの枠を多く持つことから、金融機関さんの利用も多いメディアです。
コンテキストに加えて、独自のアルゴリズムで配信。
CVの最大化やCPA最適化といった配信システムも搭載されています。
サービス名 | Outbrain(アウトブレイン) |
ホワイト/ブラックリスト |
ホワイトリスト:不可 ブラックリスト:可(要ご相談) |
ターゲティング手法 |
オートターゲティング:LPの内容に応じて自動で配信 インタレスト配信:インタレストデータを元に配信 類似拡張配信:セグメント(ユーザーリスト)を元に、興味関心の近いユーザーへ拡張配信 リターゲティング:サイトへ来訪したユーザーへ配信 |
その他の設定 |
デモグラ/職業/キャリア/企業情報(IP)/国/コンテキスト/TV視聴データ/ 都道府県/デバイス/ブラウザ/OS/曜日/時間帯/Wi-Fi接続/除外設定/DMP連携 ※一部、データ利用料が発生します。 |
配信体裁 |
画像+テキスト:CPC課金 動画:再生課金(枠をクリックして動画開始で課金)/Imp課金 |
popIn
コンテキストに徹底的にこだわった国内発のレコメンド配信メディアです。
アジア圏を中心としたインバウンド配信にも強みを持っています。
タテ型動画広告の配信なども可能です。
比較的少額からの出稿が可能です。
サービス名 | popIn(ポップイン) |
ホワイト/ブラックリスト |
ホワイトリスト:可 ブラックリスト:要相談 |
ターゲティング手法 (主なメニュー) |
ブロード配信 Discorvery:性別、デバイス別、コンテキスト設定、OS設定 Discorvery for Brand:ホワイトリストでの配信 Discorvery ポジネガ判定:ネガティブニュースを排除 |
その他の設定 |
性別/デバイス別/OS/コンテキスト/キーワード ※利用メニューによって変動あり |
配信体裁(課金) |
画像+テキスト:CPC課金 動画:Imp課金(タテ型動画メニューもあり) |
LOGLY Lift
ニュースポータルからエンタメ系まで幅広い配信枠を保有する国内発のレコメンド広告メディアです。
メディアジャンルの指定や、ホワイトリストでの配信も可能なため、ブランディングを重視する金融機関さんにもご利用いただきやすい媒体です。
媒体側で運用担当者がついてくれるというメリットがあります。
サービス名 | LOGLY Lift(ログリー リフト) |
ホワイト/ブラックリスト |
ホワイトリスト:可(メディアカテゴリ指定の配信も可能) ブラックリスト:可 |
配信ロジック (ターゲティング手法) |
オールリーチ:全オーディエンスを対象にした配信 リマーケティング:指定ページに訪問履歴があるユーザーに配信 マイナスリマーケティング:指定ページに訪問履歴があるユーザーを除外して配信 デモグラフィックターゲティング:性別・年代・職業などが該当するユーザーに配信 3rd party data ターゲティング:詳細な属性や興味関⼼キーワードを元に配信 インテントキーワードターゲティング :任意のキーワードを指定するコンテキスト配信 |
その他の設定 |
OS/デバイス別配信/時間帯別配信/曜⽇別配信/地域別配信/ブラウザ別配信/ キャリア別配信/24時間均等配信 |
配信体裁 |
画像+テキスト:CPC課金 動画:再生課金(50%以上表⽰で再⽣開始→1秒以上再生で課金) |
Taboola
PCデバイスの枠を数多く保有するメディアで、特にMSNの配信枠に強みがあり、動画枠は独占配信です。
au/docomoといったキャリアの枠も追加され、SPの枠も強化されつつあります。
オーディエンスターゲティングのセグメントも細かいため、多様な配信が可能。
また、動画配信については視聴完了課金も可能です。
サービス名 | Taboola(タブーラ) |
ホワイト/ブラックリスト |
ホワイトリスト:非推奨(要ご相談) ブラックリスト:可 |
配信ロジック (ターゲティング手法) |
オールリーチ:全オーディエンスを対象にした配信 オーディエンスターゲティング: デモグラフィック/年収/職業/企業/興味関心/コンテキスト/企業IPターゲティング カスタムオーディエンスターゲティング: 任意のキーワードを含む記事を直近で読んだユーザーをセグメント化 (注意点:キーワード申請から作成まで約30営業日かかります) リターゲティング:CV除外設定可能 |
その他の設定 |
デバイス・OS別配信/時間帯別配信/曜⽇別配信/地域別配信 |
配信体裁 |
画像+テキスト:CPC課金 動画:視聴完了課金/視聴課金/Imp課金/CPC課金 |
3.金融機関さんが留意すべきポイント
金融機関さんからよくいただくリクエストをご紹介します。「レコメンド広告」を選ぶ時の参考にしてみてください。
【ポイント1】ホワイトリストが使える
レコメンド広告は幅広い媒体をネットワーク化して広告配信ができるため、特に指定をしなければ、希望しない媒体にも掲載されてしまうことがあります。
ブランディングを重視する企業さんからは、必ずいただくリクエストです。
<ご注意点>
※媒体ごとに連携しているメディアが異なるため、すでにホワイトリストをお持ちの企業様は、事前に在庫のご確認をすることをお勧めします。
※ホワイトリストの用意がない場合は、事前にリストの作成が必要になりますので、お早めにご相談ください。
※ホワイトリストとその他のターゲティング条件の掛け合わせ配信を行うと、在庫がぐっと減ってしまいます。また、メディアによっては掛け合わせ配信が難しい場合があります。
【ポイント2】金融に関する興味関心ターゲティングができる
金融機関さんの多くが「投資に興味関心が高い人にアプローチしたい」というリクエストをお持ちです。
アプローチ方法は大きく2つあります。
<その1>コンテキストターゲティング
広告を掲載するページのテキストに合わせて広告が掲載されます。
例えば、「FX」の記事を読んでいる人に「FX」の広告を当てる、といったことができるので、興味関心としてもタイムリーなアプローチが可能です。
<その2>オーディエンスターゲティング
ユーザーのWEB上での行動や登録情報を元にターゲティングを行う手法です。
媒体側がユーザー情報を持っている場合もありますが、外部のデータ(3rd party データ)を活用して広告配信をすることもあります。
連携する外部データによって、セグメントは異なります。
【ポイント3】世帯年収で区切ることができる
金融に関する興味関心ターゲティングに次いでご相談が多いのは、「世帯年収」に関するリクエストです。
世帯年収に関するデータについては、前述の「オーディエンスターゲティング」の手法を活用します。
世帯年収のほか、個人年収、金融資産、不動産の保有状況、高級車などの高級品への興味関心などの切り口があります。
資産運用は、一定の資金量を持つ方の方が検討をしやすいのは事実なので、重要なセグメントポイントといえます。
【ポイント4】デバイスで区切ることができる
金融商材のメリットを紹介する場合、データやグラフを用いることが多いため、スマートフォンなどでの閲覧がしづらいことがあります。
<よくあるスマートフォンに向かないとび先>
■横長のグラフや表がたくさんある。
■コンバージョンのポイントがPDFのダウンロード
■お申込みのフォームに入力事項が多い。
上記のような場合、あらかじめパソコンユーザーに限定した広告配信をご提案します。
金融機関さんの主なセグメントのリクエストを整理しました。
留意すべきは、セグメントを掛け合わせすぎると、配信できる対象が狭まり、入札の高騰につながる点です。
もちろん、「配信したくないターゲット」については除外をすべきですが、やりすぎると機会損失にもつながります。
多くのメディアでは、基本的に広告配信の最適化という機能があります。まずはターゲットを広めに設定しながら、徐々に最適化をしていくことを各メディアも推奨しています。
「レコメンド広告」は、金融コンテンツにも比較的馴染みやすいメニューです。
また、クリック課金方式のメディアが多いため、送客を目的とした施策にも有効と言えます。
一方で、「ターゲット」や「配信面」などをコントロールすることが重要になります。アドライフでは、プロモーションの目的に応じて、配信の設計案などもご提案いたします。
詳しくは営業担当者またはこちらからお尋ねください。